2025/10/27
腰部脊柱管狭窄症 済
蒲田駅から徒歩3分、鍼灸治療・マッサージ・パーソナルトレーニング・リハビリ・スポーツ競技力向上など自分に合ったプランを作成できる総合施設!中山鍼灸治療院です。
併設しているパーソナルトレーニングジム、メディカルトレーニングセンターではダイエット、ボディメイク、リハビリ、健康維持、競技力向上、介護予防、全てをサポートすることができます。
今回は、「鍼灸施術 × リハビリで腰部脊柱管狭窄症を根本克服する専門治療」をご紹介します。
《腰部脊柱管狭窄症に対する「鍼灸」と「理学療法」二つの視点からのアプローチ》
「少し歩くと脚がしびれて動けなくなり、前かがみで休むとまた歩けるようになる。」
この「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」は、腰部脊柱管狭窄症を抱える多くの方が経験する、つらい症状です。年々増加傾向にあるこの疾患は、生活の質(QOL)を著しく低下させます。
腰部脊柱管狭窄症の治療について、鍼灸師と理学療法士の二つの専門的な視点から治療の効果を解説します。
理学療法は、筋力強化や柔軟性向上を通じて、病態の進行を抑制し間欠性跛行の改善を目指します。一方、鍼灸施術は疼痛やしびれに対してアプローチし、筋緊張緩和と血流改善をはかり、理学療法との相乗効果をはかります。
どちらもQOL(生活の質)向上に重要であり、症状の段階に応じた適切な治療の選択と、二つの専門職の連携が治療効果を大きくします。
目次
1.腰部脊柱管狭窄症とは?
1-1.なぜ神経が圧迫されるのか?
腰部脊柱管狭窄症(Lumbar Spinal Canal Stenosis: LSCS)は、背骨の中心を通る脊柱管が何らかの原因で狭くなり、その中を通る神経(馬尾神経や神経根)が圧迫されることで、さまざまな神経症状を引き起こす疾患です。
狭窄の主な原因は以下の通りです。
- 加齢による変化:椎間板の変性による膨隆、椎間関節の肥大、黄色靭帯(おうしょくじんたい)の肥厚などが複合的に起こります。
- 脊椎の不安定性:腰椎すべり症や側弯症など、脊椎の配列が崩れることによっても狭窄が引き起こされます。
1-2.症状:間欠性跛行
腰部脊柱管狭窄症(LSCS)の最も特徴的な症状は間欠性跛行です。
- 歩行時の症状悪化:立ち姿勢や歩行時など、腰を反らす動作(伸展)で脊柱管がさらに狭くなり、神経への圧迫が増強します。これにより、下肢の痛みやしびれが悪化し、歩行が困難になります。
- 休息時の改善:少し前かがみになったり、座ったりして休息すると(腰を丸める/屈曲)、脊柱管の容積がわずかに広がり、神経への圧迫が軽減されて症状が緩和し、再び歩けるようになります。
その他にも、下肢の痛みやしびれ、感覚異常、重症化すると排尿・排便障害(馬尾症候群)をきたすこともあります。

2.腰部脊柱管狭窄症の治療の全体像
日本整形外科学会などのガイドラインでは、排泄障害などの緊急手術適応を除き、まず保存的治療が第一選択とされています。その治療法には、主に以下のものがあります。
- 薬物療法:頭痛・炎症の抑制、神経の血流改善
- 理学療法(リハビリ):身体の機能改善、脊柱の安定化、姿勢改善(正しい運動の学習)
- ブロック注射:局所の炎症・痛みの緩和
- 鍼灸施術:頭痛・痺れの緩和、筋緊張・血流改善
この中で患者様の身体向上に直接関わるのが理学療法と鍼灸施術であり当院はこの二つの視点から患者様の身体にアプローチできます。
3.理学療法士から診る機能改善と安定化のアプローチ
理学療法士は、運動や物理療法を通じて、身体の機能回復と日常生活動作(ADL)の改善をはかるリハビリの専門家です。
3-1.理学療法の治療目標
理学療法士が設定する目標は、単に痛みを抑えることだけではありません。
- 脊柱管内の圧迫軽減:脊椎の配列や動きを修正し、神経への圧迫を最小限に抑えます。
- 機能的な歩行距離の延長:間欠性跛行を改善し、より長く、楽に歩けるようにします。
- 脊柱の安定化:筋力バランスを整え、日常動作での腰への負担を減らします。
3-2.エビデンスに基づく運動療法の具体例
腰部脊柱管狭窄症(LSCS)の症状は、腰を反る(伸展)ことで悪化するため、理学療法では「脊柱の屈曲位を保つ」ためのアプローチが中心となります。
- ① 腹筋・殿筋の強化
- 目的: 体幹を安定させ、骨盤を後傾(後ろに傾ける)させる筋肉を強化し、腰椎の過度な反り(伸展)を防ぎます。特に腹筋(腹横筋)や大殿筋の筋力低下は、LSCSの症状を悪化させる一因です。
- 具体的な運動: 骨盤後傾運動(仰向けで腰を床に押し付ける)、ブリッジ運動(お尻を持ち上げる)。
- ② 股関節周囲の柔軟性改善(ストレッチ)
- 目的: 股関節周囲の筋肉(特に腸腰筋や大腿四頭筋)が硬くなると、骨盤が前傾(前に傾く)し、腰椎の反りが強くなります。これらの筋肉を柔軟にすることで、自然な立位姿勢の改善を促します。
- 具体的な運動: 腸腰筋ストレッチ、ハムストリングスストレッチ。
理学療法士は、これらのエクササイズを個々の症状や筋力レベルに合わせて調整し、自宅で継続できるプログラムとして指導します。これらはたくさんあるアプローチ方法から一部を紹介しているもので、これをやったから症状が改善するとは限りません。患者様の身体を正確に評価し、より効果のある運動やアプローチ方法を選択します。

4.鍼灸師から診る疼痛管理と環境改善のアプローチ
鍼灸施術は、東洋医学の理論に基づきながらも、現代医学的な解剖学、生理学のメカニズム(作用)に基づいた施術も可能です。
4-1. 鍼灸が腰部脊柱管狭窄症(LSCS)に効果を発揮するメカニズム
- 筋緊張の緩和
- 機序: 鍼刺激は、腰部や下肢の緊張した筋肉(特に腰方形筋、脊柱起立筋、梨状筋など)に作用し、血流を改善させ、筋スパズム(異常な緊張)を緩和します。筋肉の緊張が和らぐことで、間接的に神経への刺激を軽減します。
- 血流改善と神経環境の整備
- 機序: 狭窄部位周辺や神経が走行する経路に鍼を施すことで、局所の血流が促進されます。これにより、神経周囲の炎症物質や老廃物が排出されやすくなり、神経の回復環境が整います。
- 内因性鎮痛物質の分泌促進
- 機序: 鍼刺激は脳内でエンドルフィンやエンケファリンといった、モルヒネに似た作用を持つ内因性鎮痛物質の分泌を促します。これが全身的な鎮痛作用をもたらし、痛みやしびれの感受性を低下させます。
4-2.鍼灸治療の具体的なアプローチ
解剖学的視点に基づく深層筋への介入
整形外科的な診断を参考に、どの神経根が圧迫されているか、また、どの筋肉が代償的に硬くなっているかを特定します。
- 正確な鍼灸施術: 深層の殿筋群、腰部の多裂筋といった、坐骨神経痛に深く関わる硬結部位に正確に行います。この他にも痛みの原因となる場所を評価して的確にアプローチしていきます。
- 筋緊張の軽減:鍼灸施術は硬くなった筋肉に対し、物理的に弛緩(しかん)を促し、神経を締め付けていた筋肉の圧迫を軽減させます。
- パルス(電気)療法:必要に応じて鍼に微弱な電流(パルス)を流すことで、深層筋の収縮と弛緩を繰り返し、血流の促進をはかります。これにより、痛みの原因物質(発痛物質)の排出が促されます。

5.治療効果を最大化するための連携とセルフケア
鍼灸と理学療法は、異なるアプローチですが、腰部脊柱管狭窄症(LSCS)の症状改善という共通のゴールを目指す上で、相乗効果を発揮します。
5-1.専門職連携の重要性
- 鍼灸:主に疼痛や筋緊張の緩和を担い、患者さんが「痛みなく」リハビリに取り組める土台を作ります。
- 理学療法:痛みが和らいだ状態で、機能改善のための運動療法を指導し、再発予防や根本的な身体機能の向上を目指します。
鍼灸師と理学療法士の二つの国家資格を持つスタッフが施術に入るため、症状の段階に応じて治療を進めることで、患者さんの回復をより効率的にサポートできます。
5-2.日常生活で取り組むセルフケア
理学療法士の視点から、日常でのセルフケアは治療効果を維持・向上させる鍵となります。
- 適切な姿勢の意識:患者様の状態に合わせてどのような姿勢が良いのか指導します。
- 休憩時のストレッチ:歩行中に症状が出たら、壁や手すりにもたれて前かがみになり、休憩をとりましょう。また、股関節の柔軟性を保つためのストレッチを継続しましょう。
- 適度な運動:痛みのない範囲で、水泳や水中ウォーキング、自転車こぎなどの腰に負担の少ない運動を継続し、体力と筋力の維持に努めましょう。
5-3. 鍼灸師が推奨するセルフケア
鍼灸師の視点からは、日常の血行促進と冷えの予防が重要です。
- 患部の温め:特に冷えを感じやすいお尻や下肢、腰部を、カイロや温湿布、入浴などで温め、血流を改善しましょう。

6.まとめ:適切な治療選択のために
腰部脊柱管狭窄症の治療は、症状の重さや進行度、そして患者さんのライフスタイルに合わせて選択されます。
軽度〜中等度の症状であれば、理学療法による機能改善と、鍼灸治療による疼痛管理を組み合わせた複合的な保存的治療が、有効な選択肢となります。エビデンスに基づいて、これらの治療を組み合わせることで、症状の改善とQOL(生活の質)の向上が十分に期待できます。
最も大切なのは、「自己判断せず、専門家へ相談すること」です。
まずは整形外科を受診し、正確な診断(画像診断を含む)を受ける。その上で、理学療法士、鍼灸師などの専門家と連携し、ご自身に最適な治療計画を立てましょう。
お気軽にご相談ください。
蒲田にある鍼灸院、中山鍼灸治療では頭痛、首の痛み、肩こり、四十肩・五十肩、腰痛、膝の痛み、捻挫、ぎっくり腰など一般的な症状以外にも自律神経の乱れ(自律神経失調症)、スポーツ障害、大会前の調整、美容鍼、片麻痺のリハビリなど幅広く対応しています。
パーソナルトレーニングジム、メディカルトレーニングセンターが併設されているため鍼灸治療とトレーニング・リハビリを併用しながらダイエット、ボディメイク、リハビリ、健康維持、競技力向上、介護予防も合わせてサポート可能。
1日でも早い治療が必要な場合があります。どこに行っても改善しなかった身体の悩み、一人で抱えず是非一度、中山鍼灸治療院蒲田店にご相談ください。
院長 中山 真一
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