2025/10/08
坐骨神経痛について
蒲田駅から徒歩3分、鍼灸治療・マッサージ・パーソナルトレーニング・リハビリ・スポーツ競技力向上など自分に合ったプランを作成できる総合施設!中山鍼灸治療院です。
併設しているパーソナルトレーニングジム、メディカルトレーニングセンターではダイエット、ボディメイク、リハビリ、健康維持、競技力向上、介護予防、全てをサポートすることができます。
今回は、「坐骨神経痛について:症状チェックから原因疾患、専門治療、自宅でできるストレッチまで」ご紹介します。
《坐骨神経痛の徹底解説》
坐骨神経痛は、病名ではなく、腰から足にかけての痛みやしびれの総称です。主な症状はお尻、太もも裏、ふくらはぎ、足先への鋭い痛み(放散痛)やしびれです。原因疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが挙げられます。治療は一般的に保存療法が中心で、日常生活では適度な運動、冷え予防が大切です。しかし、原因が特定された後も、薬や注射で改善しきれない筋肉の過緊張や血行不良といった機能的な問題が痛みの慢性化や再発を引き起こします。当院では、この機能的な問題に対し、解剖学と生理学に基づいた鍼灸治療で深く介入し、根本的な痛みの改善を目指します。
目次
5.坐骨神経痛を改善・予防するための自宅ケアとやってはいけないこと
1.坐骨神経痛とは何か?
坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状名」
まず重要なのは、坐骨神経痛は独立した病名ではないということです。これは、腰から足先まで伸びる「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫されたり、刺激されたりすることで生じる痛みや痺れといった症状の総称です。
⚪︎人体最大の神経「坐骨神経」の走行ルート
坐骨神経は、人体で最も太く、最も長い末梢神経です。この坐骨神経のどこか一箇所でも神経が圧迫されると、その神経の支配領域であるお尻から足先にかけて、痛みやしびれが発生します。

2.坐骨神経痛の具体的な症状と危険なサイン
坐骨神経痛の症状は多岐にわたります。あなたの症状がこれに当てはまるかチェックしてみましょう。
⚪︎症状の種類
痛み:鋭い痛み、電気が走るような痛み、焼け付くような灼熱感、鈍い痛み。
痺れ:ピリピリ、ジンジンとした感覚。足先まで広がる放散痛。
感覚異常:足が冷たいと感じる冷感。熱いと感じる灼熱感。皮膚に感覚が鈍くなる。
これらの症状は多くの場合、片側(片足)だけに症状が出現します。
⚪︎坐骨神経痛に特徴的な症状これらの症状は、ほとんどの場合、片側(片足)だけに強く現れるのが特徴です。
⚪︎要注意! 日常生活で判断できるサイン
- 間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩いていると脚が痛んだりしびれたりして歩けなくなるが、少し休む(特に前かがみになると)と回復し、再び歩ける。
- 座位での痛み:長時間座っていると、お尻や太ももの後ろが激しく痛む、またはしびれる。
- 動作での悪化:体を前にかがめたり、腰を反らしたり、ひねったりする動作で痛みが強くなる。
⚪︎いますぐ受診が必要な「危険なサイン」
以下の症状が急に出現したり、悪化したりした場合は、神経にダメージを受けている可能性があるため、時間外でも直ちに医療機関(整形外科)を受診をおすすめします。
- 排尿・排便のコントロールができなくなる(膀胱直腸障害)
- 両足に強いしびれや麻痺がある
- 急激な筋力低下(力が入らない)(足首や足の指に力が入らず、歩行が困難になる)

3.坐骨神経痛の主な原因疾患:年代と症状で変わる
坐骨神経痛は、年齢や生活習慣によって、その根本原因となる疾患が異なる可能性があります。
⚪︎【若年層・中年層に多い】腰椎椎間板ヘルニア
- 原因:背骨のクッション材である椎間板の一部が飛び出し、近くを通る坐骨神経の根元(神経根)を圧迫し炎症を引き起こします。
- 症状の傾向:体を前かがみにしたり、重いものを持ったりしたときに痛みが強くなる傾向があります。
⚪︎【高齢者に多い】腰部脊柱管狭窄症
- 原因:加齢に伴う骨や靭帯の変性により、神経が通るトンネル「脊柱管」が狭くなり、神経と血管が圧迫されます。
- 症状の傾向:間欠性跛行が最も特徴的です。逆に、体を前かがみにすると(例:自転車に乗る、買い物カートを押す)痛みが緩和しやすい傾向があります。
⚪︎【デスクワーカーに多い】梨状筋症候群
- 原因:お尻の深部にある梨状筋が硬くなり、その下を通る坐骨神経を直接締め付けてしまうことで起こります。
- 症状の傾向:長時間座り続けた後に、お尻の奥が激しく痛むのが特徴です。

4.坐骨神経痛の専門的な治療法と流れ
正確な診断と、原因に応じた適切な治療を組み合わせることが、坐骨神経痛改善の鍵となります。
⚪︎診断の重要性:MRI検査が不可欠
医師は問診や徒手検査に加え、以下の検査で原因を特定します。
- X線(レントゲン):骨の変形や並びを確認。
- MRI検査:神経、椎間板、筋肉などの軟部組織の状態を詳細に把握し、神経の圧迫状況を確定するために必須です。
⚪︎治療の基本:保存療法
症状が重篤な場合を除き、まずは手術以外の方法で痛みの改善を目指します。
- 薬物療法
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs):炎症と痛みを抑える。
神経障害性疼痛治療薬:神経の過敏な興奮を鎮め、しびれや焼け付くような痛みに有効。
- 神経ブロック注射
痛みを発している神経の周囲に局所麻酔薬やステロイドを注射し、短期間で強力に痛みと炎症を遮断します。
- 理学療法・リハビリテーション
温熱療法や、理学療法士による運動療法で、腰椎を安定させるための筋力強化や、硬くなった筋肉のストレッチを行います。また痛みの出にくい動作指導等も行います。
⚪︎外科的療法(手術)
保存療法を一定期間継続しても改善しない場合や、前述の危険なサイン(膀胱直腸障害、強い筋力低下)がある場合に検討されます。最近では、体への負担が少ない内視鏡下手術などが主流となっています。

5.坐骨神経痛を改善・予防するための自宅ケアとやってはいけないこと
治療と並行して、日々の生活習慣を見直すことが、再発を防ぐ最も重要なカギとなります。
⚪︎【最重要】やってはいけない動作と習慣
やってはいけないこと
- 長時間の同じ姿勢:筋肉が硬くなり、血流が悪化、神経の圧迫が続いてしまう。
- 激しい痛みがある時の自己流のマッサージ:炎症を悪化させたり、かえって神経を刺激したりする可能性があるため。
- 重いものを急に持ち上げる(特に前屈みで):椎間板への圧力が急激に高まり、ヘルニアの悪化や誘発に繋がる。
- 柔らかすぎる寝具や椅子:腰が沈み込み、腰椎が不安定な状態になってしまうため。
⚪︎ 坐骨神経痛に効果的なストレッチ(梨状筋)
お尻の奥にある梨状筋の緊張を緩めるストレッチは、坐骨神経痛のセルフケアの一つです。
- 仰向けになり、膝を立てる。
- 痛い側の足首を、反対側の膝の上に乗せて「4」の字を作る。
- 下の足の太ももを両手で抱え、ゆっくりと胸の方に引き寄せる。
- お尻の奥に伸びを感じたところで、20~30秒間静止。
- ポイント:無理に伸ばさず、「気持ちいい」と感じる強さで行いましょう。痛みが出る場合は中止してください。
⚪︎予防のための日常生活の習慣化
- 姿勢:長時間座り続けることは避け、30分に一回程度は立ち上がりましょう。デスクワークの方は特に注意しましょう。
- 適度な運動:ウォーキングなどの腰に負担の少ない有酸素運動や、腹筋・背筋(体幹)をバランスよく鍛える運動(医師や理学療法士の指導のもと)を習慣化する。
- 温める:入浴でしっかり体を温め、特に寒い時期はお尻や腰を冷やさないよう防寒対策を徹底する。
- 体重管理:適正体重を維持し、腰への負担を軽減する。

6.薬では届かない領域へ:鍼灸治療による根本的な機能改善
薬物療法や神経ブロック注射は、炎症や痛みの信号を強力に抑制しますが、神経を締め付けている硬い筋肉のしこりや組織の血行不良といった機能的な問題を根本的に解消するには限界があります。そこで鍼灸治療が独自の優位性を発揮します。
⚪︎解剖学的アプローチ:深部のポイントへの介入
坐骨神経痛の原因となる筋肉は、マッサージや表層的なストレッチでは届きにくい深部に位置していることが多くあります。
- 治療する筋肉:梨状筋、中殿筋、小殿筋などのお尻の筋肉。そして腰椎を支える多裂筋など。その他、患者様に応じた原因となる筋肉。
- 鍼の役割:鍼はこれらの深層筋の硬結が起きている筋肉に正確に届き、物理的に緊張を緩めることができます。これにより、神経への圧迫の軽減をはかります。
⚪︎生理学的アプローチ:血流回復と自律神経の調整
鍼刺激は、体の生理的な反応を介して痛みを改善します。
- 血流の劇的な改善:鍼による微細な刺激は、その部位の血管を拡張させ、血流を強力に促進します。これにより、痛みの原因物質(発痛物質)が洗い流され、神経に新鮮な酸素と栄養が供給されます。
- 内因性鎮痛物質の放出:鍼の刺激が脳に伝わることで、体内で作られる鎮痛物質(エンドルフィン、エンケファリン)の分泌が促され、自然な形で痛みが緩和されます。
- 自律神経の調整:温灸や特定のツボへの刺激は、リラックスを司る副交感神経を優位にし、ストレスや緊張で過敏になっている痛覚(感覚神経)を鎮静化させます。

7.まとめ
坐骨神経痛は、ただの「腰の痛み」ではなく、あなたの体が送る「ヘルニアや狭窄症などのトラブルのサイン」です。正確な診断によって原因を知り、専門的な治療で痛みをコントロールし、そして正しい生活習慣を身につけることで、坐骨神経痛は必ず改善に向かいます。「つらい」と我慢せず、まずは医療機関を受診し、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう。当院では理学療法士と鍼灸師の二つの国家資格を持つスタッフが患者様の身体を正確に評価し、的確な治療アプローチを提供します。少しの違和感でも構いません。お気軽にご相談ください。
蒲田にある鍼灸院、中山鍼灸治療では頭痛、首の痛み、肩こり、四十肩・五十肩、腰痛、膝の痛み、捻挫、ぎっくり腰など一般的な症状以外にも自律神経の乱れ(自律神経失調症)、スポーツ障害、大会前の調整、美容鍼、片麻痺のリハビリなど幅広く対応しています。
パーソナルトレーニングジム、メディカルトレーニングセンターが併設されているため鍼灸治療とトレーニング・リハビリを併用しながらダイエット、ボディメイク、リハビリ、健康維持、競技力向上、介護予防も合わせてサポート可能。
1日でも早い治療が必要な場合があります。どこに行っても改善しなかった身体の悩み、一人で抱えず是非一度、中山鍼灸治療院蒲田店にご相談ください。
院長 中山 真一
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